
2種類のインフルエンザ検査(抗原検査・PCR検査)
インフルエンザ・コロナの流行が始まっています。
感染症の治療は、病原体を排除する抗菌薬・抗ウイルス薬を投与することが医学的原則です。
一方、通常の感冒薬は不快な症状を緩和して患者の免疫力で病原体を排除することを期待して自然治癒を待つという治療方法になります。
インフルエンザ治療薬であるタミフルやゾフルーザなどの抗ウイルス薬は、発症後早期であるほど治療効果が高まります。ところが従来行われてきた抗原検査は検出感度が低く、発症早期は偽陰性となることが知られており、早期診断・治療には不向きでした。
一方インフルエンザPCR検査は実施可能な医療機関が限られており、これまでは重症患者のみが保険適応でしたので、ほとんどの医療機関では抗原検査で対応しているのが現状です。
令和8年度の診療報酬改定で、発症12時間以内の5歳未満または65歳以上の方、妊婦、重症化リスクのある患者(基礎疾患あり)に限り、インフルエンザPCR検査が保険診療で検査可能になりました。この条件を満たさない方でも自費で検査が可能です。
PCR検査は実際いくらかかるの?
では実際いくらかかるの? PCR検査は高いのでしょう? 皆様に最も関心のある疑問にお答えいたします。
まず大前提として、ご存じの方がほとんどだと思いますが、保険診療の費用というのは厚生労働省が全国一律で決めており、各医療機関の裁量で価格を変動させることは一切許されません。
この「厚労省が決めた価格」は「診療報酬」といい、2年ごとに改定されます。診療報酬は~円ではなく~点という表記で使われています。お医者さんに行ったときは、診療報酬明細書をもらうと思いますが、そこにも~点と書かれているのを目にしたことがありますよね。なお、1点=10円の計算です。
では実際にインフルエンザの検査費用を見ていきましょう。
インフルエンザPCR検査の費用について(令和8年6月、保険診療3割負担の場合)
(保険1割負担の高齢者は下記の1/3の価格。公費受給者(小児含む)は0円です。)
厚労省が決めた健康保険の診療報酬は、インフルエンザ核酸検出:291点+微生物学的検査判断料:150点です。当院では自費診療でも保険診療と同額で、割増も割引も行っておりません。
- 保険診療 (291+150)×3=1323円(非課税)
(インフルエンザ抗原検査のみでは828円、インフルエンザ抗原検査+コロナPCR検査では3228円、2つのPCR検査を同時にやると3273円になり、抗原検査の免疫学的検査判断料432円分が低額になります)。
- 自費診療 (291+150)×10×1.1=4851円(税込み)
(同時にコロナPCR検査を行うと、コロナ検査が保険扱いになりますので、保険3割負担の場合は2400円が追加されます)。
抗ウイルス薬の費用について(令和8年6月、保険診療3割負担の場合)
(保険1割負担の高齢者は下記の1/3の価格。公費受給者(小児含む)は0円です。)
インフルエンザ(成人)
- タミフル(5日間内服。小児・高齢者OK。ジェネリックあり) 516円、ジェネリックなら324円 (1割負担の高齢者なら101円)
- イナビル(1回のみ吸入) 1104円
- ゾフルーザ(1回のみ内服。もっともお手軽) 1462円
コロナ(成人)
- ラゲブリオ(基礎疾患のある高齢者にお勧め) 25970円
- パキロビット(標準的治療。腎機能や常用薬により処方制限あり) 29708円
- ゾコーバ(基礎疾患のない方向け。予防投与もOK) 14889円
※予防投与(症状がない方への薬剤処方)は原則的に自費診療(税率10%)になります。
※上記価格には診察料・時間外加算・処方箋料・調剤料などは含まれておりません。
※実際の診療現場では、原則的に患者様に健康上最もメリットの高い検査や治療法をご提案しておりますが、出費をできるだけ安く抑えたい方には、お申し出いただければ次善の対応を検討いたしますので遠慮なくお申し出ください。
●予約方法
・WEB予約 下記サイトよりご予約ください。
高齢者の定期接種は【高齢者】と記載しているメニューをご予約ください。
・電話予約 080-7940-3677 こちらにお電話ください。
