肺炎予防の疑問点にお答えします

先月末に、肺炎球菌の新しいワクチンが発売されました。
肺炎球菌とは?結局どのワクチンを打てばいいの?など、疑問点がたくさんあるかと思いますので、改めて詳しくお伝えいたします(*^^*)
肺炎ってどんな病気?
肺炎は、発熱、咳、たんなど、風邪とよく似た症状があらわれます。風邪と同じなら、わざわざ予防しなくてよいし、かかっても寝ておけばすぐ治ると思っていませんか?
しかし、高齢者の肺炎では、これらの症状があまりみられず、肺炎と気づかないうちに重症化する危険性があるのです。

高齢者が肺炎で入院すると…
→寝たきり・認知症発症
→肺炎再発・合併症発症
→死亡
となる場合があるので、感染予防が重要です。
肺炎になりやすい人は?
肺炎の罹患率は65歳以上で最も多かったという報告があります。
また、基礎疾患がある方は肺炎の罹患リスクが高くなります。


肺炎になる原因は?

肺炎は高齢者の死因の多くを占めており、そのうち最も多い原因菌が肺炎球菌です。
予防方法はあるの?
ワクチンで予防することができます。
現在我が国で使用できる肺炎球菌ワクチンは4種類になりました。
- ニューモバックスNP(PPSV23)
- バクニュバンス(PCV15)
- プレベナー20(PCV20)
- キャップバックス(PCV21)←成人用の新ワクチン
当院のおすすめは、キャップバックスです。
推奨する理由は下記のとおりです。
- 原因菌の血清型カバー率が一番高い
- 免疫効果が生涯続く


現在対象者には自治体の助成がありますので、旧ワクチンであるニューモバックスNP(PPSV23)を2500円で接種することができますが、ニューモバックスNP(PPSV23)は有効期間が約5年間なので、どのみち5年後に自費で再接種しなければいけません。
じきに発売停止されるであろう昭和時代のワクチン「ニューモバックスNP(PPSV23)」を接種して、5年後に新ワクチンを自費で打つぐらいなら、いま自費で新ワクチン「キャップバックス(PCV21)」を打った方が良いのではないでしょうか?
なお、新ワクチンは単剤でも血清型カバー率80%ですが、現在最もカバー率の高い組み合わせはバクニュバンス(PCV15)+キャップバックス(PCV21) またはプレベナー20(PCV20)+キャップバックス(PCV21)(血清型カバー率 約90%)です。
新ワクチンは、前回の肺炎球菌ワクチン接種から1年経過していれば接種可能です(*^^*)
お問い合わせ
肺炎球菌ワクチン接種をご希望の方は、WEB予約または電話予約をお願い致します。
・WEB予約
接種料 税込み¥14000(キャップバックスの場合)
・電話予約 080-7940-3677


