9価HPVワクチン(シルガード9)について

○HPVワクチンとは

子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウィルス(HPV)の感染を予防するものです。

性的接触のある女性の50%以上が一生に一度はHPVに感染するといわれており、これにより一部の人は子宮頸がんに罹患します。日本では年間に約1.1万人が子宮頸がんにかかり、約2,900人が亡くなっているものの、諸外国に比べワクチンの接種率は非常に低くなっております。

○HPVワクチンの種類

2023年4月より9価シルガード9が定期接種に導入されることとなりました。

9価HPVワクチンは、⼦宮頸がんの発生に関連するHPVのうち、現在定期接種で使用されている2価・4価HPVワクチンよりも多くの、 9種類の遺伝⼦型を標的としており、⼦宮頸がん及びその前がん病変の罹患率の減少、⼦宮頸がんの死亡率の減少が期待されています。

○キャッチアップ接種について

HPVワクチンは、2013年に定期接種化されましたが、2カ月後に積極的勧奨の差し控えとなりました。今回定期接種の積極的勧奨の再開にあたり、再開するまでの8年間に公費接種対象外となってしまった方々へのキャッチアップ接種(公費での接種)が行われております。具体的には1997~2005年度生まれの9学年で、接種期間は2022年4月~2025年3月までとなります。2023年以降は2006年生まれ、2024年以降は2007年生まれも順次キャッチップ接種の対象となります。

定期接種の対象の方、キャッチアップ接種対象の方、またその他の方でも、接種を希望される方はお気軽にお電話にてお問合せください。